こんなお悩みありませんか?
- 調理補助の仕事内容が細かくて全然覚えられない
- 入社したばかりで、分からないことを先輩スタッフに聞けない
- 半年頑張ったけど、同じミスの繰り返しで続ける自信がない
老人ホームの調理補助の仕事って、覚えることがたくさんありすぎて、何から覚えるべきかわかりませんよね。
しかも、まだ職場にも慣れていないなかで、分からないことも気軽に聞けず、不安な気持ちになるのも当然です。
しかし、いつまでも覚えられないと、ストレスがたまりメンタル不調になって仕事が続けられなくなってしまいます。
結論、新しいことを覚えるコツを知らないだけ!
コツさえつかめば覚えることができますよ!
ただし、人によっては調理補助が向いてないため、覚えられない可能性もあります。
そのような人は、転職を考えたほうがいい場合もありますよ。
この記事では、仕事が覚えられない理由とは何なのか、覚えるコツや解決策などを詳しく解説しています。
本文を読んで、覚えられない不安から解放されましょう。
【結論】老人ホーム・介護施設の調理補助はコツさえ押さえれば覚えられる
老人ホームや介護施設の調理補助はコツさえつかめば覚えられます。
新しいことを覚える時には、誰でも不安があるため、まずは覚えるコツを知ることが大切です。
覚えるコツを
「老人ホームの調理補助が覚えられない」理由
覚えられない理由
- ルールや細かい手順が多すぎる
- 職場の環境に慣れていない
- サポート体制の不足
- 集中力が続かない
- そもそも向いていない
1つずつ解説していきますね。
ルールや細かい手順が多すぎる
調理補助の仕事は、さまざまなことに気を配りながら作業しなくてはいけません。
そのため、細かい作業や衛生上のルールが多く、何から覚えていいのか混乱してしまうんです。
細かい作業 | 衛生上のルール |
---|---|
エプロン、帽子、マスク着用 | 手指洗浄・アルコール消毒・衣服のホコリ除去 |
食材の洗浄・消毒 | 直接口にする食材を専用液で消毒(漬物用野菜・果物など) |
用途に応じた食材のカット(スライス・千切り・角切りなど)・洗浄 | 献立によっては消毒 |
米の計量・洗浄・セット(ご飯・お粥) | 異物混入がないかチェック |
献立の調理・味付け・味見(常食・刻み食) | 中心温度の計測(加熱調理85℃以上・冷却調理15℃以下) |
食器の準備(お茶碗・お椀・皿・箸・スプーン) | 汚れがないかチェック |
食事形態に合わせた盛り付け・配膳 | 手袋着用・禁食・アレルギー確認 |
調理器具・食器の洗浄、乾燥・片づけ | 保管庫で乾燥・殺菌 |
食材の在庫確認・発注・荷受け・検品 | 賞味期限・温度・鮮度チェック |
厨房の清掃・整頓 | ハイター液でのふき取り |
このように、これだけたくさんの細かい作業や衛生管理を、スタッフ同士で分担しながら進めていきます。
一度に覚えることは難しいですが、分からないことはメモを取るなどの工夫をして、いつでも見返せるようにしましょう。
職場の環境に慣れていない
調理補助が仕事を覚えられないのは、職場の環境に慣れていないことも大きな理由です。
そのため、優先するべき作業が分からなかったり、周りのスタッフに声をかけることが難しく、慣れない環境に疲れてしまいます。
職場の環境に慣れていないと困ること
- 良く使う調理器具や食材の場所が分からず、準備に時間がかかる
- 利用者の食事形態を把握できず、安全な食事提供ができない
- 作業内容の優先度が分からず、周りの動きについていけない
- 分からないことがあっても周りに聞けず、間違った作業を続けてしまう
- 人手が不足していて忙しい状況でも、仕事を任せてもらえない
このように、職場の環境に慣れていないことは、チームワークが大事な調理補助には、大きな障害になるんです。
初めの段階でしっかりサポートを受け、焦らず1つずつ覚えていくことで、克服できるようになりますよ。
サポート体制の不足
調理補助の仕事を覚えるうえで、周りのサポートが十分に得られないことがあります。
そのため、忙しく動き回っている先輩スタッフに声をかけづらくなるので、分からないことも十分に聞くことができません。
サポート不足で困ること
- 作業の優先度や進める手順が分からなくなり、時間通りに食事を提供できない
- 調理の工程や衛生管理を理解できず、間違ったやり方で進めてしまい、入居者に安全な食事と提供できない
- 自分の作業に自信が持てず、ストレスや不安が増えて集中力を保てない
- 先輩スタッフや上司に質問しづらい環境になり、正しい知識やスキルが身につかない
- 周りとのコミュニケーションが少なくなり、チームワークが乱れてしまう
このように、日々忙しく動き回る調理補助の仕事では、1対1で教わることが難しいんですよね。
なるべく早く覚えるためには、先輩スタッフの行動を観察し、マネをしていくことから始めるといいですよ。
集中力が続かない
老人ホームの高齢者が健康に過ごすためには、安全な食事を提供する必要があります。
そのため、集中力が続かない人は、なかなか仕事も覚えられず、ミスや問題を起こしてしまう可能性があるんです。
集中しないと起きること
- 指示の内容を理解できず、材料を間違えたり、献立と違う調理をしてしまい、間違った食事を提供する可能性がある
- 作業の手順を忘れてしまい、確認作業に時間がかかり、食事を出す時間が遅れる
- 細かい作業に注意を払えなくなり、盛り付けや衛生面で問題が起きる
- 作業が思うように進まず、ストレスがたまる
- 作業の流れを理解できず、チームワークが乱れる
このように、調理補助は高齢者の健康にかかわる仕事なので、集中して作業しないといけないんですよね。
まずは、作業手順が書かれたマニュアルなどを見えるところに置いて、次にやるべきことを確認しながら作業するのが効果的ですよ。
そもそも向いていない
調理補助の仕事に、やりがいを感じていない人は、そもそも向いていない可能性があります。
そのため、食に対する興味がなく、多くの作業が苦手な人は仕事を覚えることができません。
向いていない人の例
- 料理が嫌いな人
- 体力に自信がない人
- 高齢者とのコミュニケーションが苦手な人
- チームワークを乱す人
- 細かい作業が苦手な人
このように、調理補助が向いていない人は、仕事を覚える意欲が低いので、やりがいや充実感を感じにくいんですよね。
あなたが調理補助に向いていないかを見極める方法として、他の職種にチャレンジしてみることも1つです。
老人ホームの調理補助5つの覚えるべきこと
覚えるべきこと
- 調理補助の1日のスケジュールと仕事内容
- 衛生管理に関わるルール
- 利用者の食事の形態や制限の把握
- 基本的な調理工程
- スタッフ同士の情報共有
それでは解説していきます。
調理補助の1日のスケジュールと仕事内容
老人ホームでは、食事の時間に合わせて準備をします。
そのため、作業を始める前に1日のスケジュールと仕事内容を確認しないと、決まった時間に食事を提供することができないんです。
- 5:45 出勤(申し送りノートで変更事項確認)
- 6:00 朝食準備(調理・盛り付け)ー昼食、夕食用食材の下処理
- 7:50 朝食配膳ー昼食、夕食、翌日の準備(食材の下処理)
- 10:15 ミーティング(情報共有)
- 10:30 昼食準備(調理・盛り付け)ー夕食用、翌日用食材の下処理
- 11:50 昼食配膳ー片づけ
- 12:15 昼休み
- 13:15 食器回収・洗浄ー調味料、洗剤等の補充ーごみの処理
- 14:45 退勤
- 8:30 出勤(申し送りノートで変更事項確認)
- 9:00 朝食食器回収・洗浄ー昼食の食器準備
- 10:15 ミーティング(情報共有)
- 10:30 昼食準備(盛り付け・確認)
- 11:50 昼食配膳ー片づけ
- 12:15 掃除(掃除機・モップがけ・各所ふき取り)
- 13:15 昼休み
- 14:15 掃除ー業者の荷受け、検品
- 15:30 夕食準備(盛り付け・確認)
- 17:25 夕食配膳ー片づけ
- 17:30 退勤
- 10:00 出勤(申し送りノートで変更事項確認)
- 10:15 ミーティング(情報共有)
- 10:30 昼食準備(盛り付け・確認・翌日の食材準備)
- 11:50 昼食配膳ー片づけ
- 12:15 翌日の準備ー食材の在庫確認、発注ー昼食の食器回収
- 13:15 昼休み
- 14:15 食事日誌記入ー夕食準備
- 15:00 夕食準備(調理・盛り付け)ー片づけ
- 17:25 夕食配膳ー翌日の準備
- 18:15 食器回収・洗浄ー最終チェック
- 19:00 退勤
このように、それぞれの勤務形態ごとに、1日の作業流れが細かく決まっているので、しっかり確認して進めなくてはいけません。
最初のうちは、先輩スタッフのサポートがあるので、分からないことは積極的に聞いて覚えましょう。
衛生管理に関わるルール
老人ホームなどの社会福祉施設では、国や施設で決まっている衛生上のルールがあります。
そのため、調理補助は多くの衛生管理を覚えなくてはいけないため、理解するのに時間がかかります。
大量調理施設衛生管理マニュアル
本マニュアルは、集団給食施設等における食中毒を予防するために、HACCPの概念
出典:厚生労働省
に基づき、調理過程における重要管理事項として、
① 原材料受入れ及び下処理段階における管理を徹底すること。
② 加熱調理食品については、中心部まで十分加熱し、食中毒菌等(ウイルスを含む。
以下同じ。)を死滅させること。
③ 加熱調理後の食品及び非加熱調理食品の二次汚染防止を徹底すること。
④ 食中毒菌が付着した場合に菌の増殖を防ぐため、原材料及び調理後の食品の温度管
理を徹底すること。
等を示したものである。
集団給食施設等においては、衛生管理体制を確立し、これらの重要管理事項について、
点検・記録を行うとともに、必要な改善措置を講じる必要がある。また、これを遵守する
ため、更なる衛生知識の普及啓発に努める必要がある。
なお、本マニュアルは同一メニューを1回300食以上又は1日750食以上を提供す
る調理施設に適用する。
このように、高齢者が健康に過ごすには、日ごろの衛生管理を徹底しなければいけません。
多くの衛生管理を覚えるには、周りのスタッフの行動を観察し、繰り返しやってみることです。
一言コメント

利用者に食事を出す前に検食をする
朝食・昼食・夕食を利用者に提供する前に、職員が検食をすることになっています。
「検食」とは、衛生管理の1つで、提供する食事の品質や安全性を確認するために行います。
主に、安全に調理されているか・利用者が好む味付けか・食材の固さや大きさは適切か・栄養バランスが取れているかをチェックします。
検食の評価をもとに、衛生面はもちろん、調理の改善点を見つけたり、今後のメニューに役立てています。
利用者の食事の形態や制限の把握
老人ホームでは、高齢者が食べやすく、安心して食事をしてもらえるよう工夫しています。
そのため、利用者に合った食事形態にしたり、アレルギーなどの対応もしなければいけません。
- 常食:通常の形態
- 刻み食:細かく刻んだ形態
- 極刻み食:さらに細かくした形態
- ミキサー食:ミキサーでサラサラにした形態
- ソフト食:ムース状の形態
- 豚肉、鶏肉、牛肉:✕
- 納豆:✕
- カレー:✕
- 酸っぱいもの(酢の物、梅ぼしなど):✕
- 生もの(刺身など):✕
- 青魚(サバ、サンマなど)
- 魚卵(たらこ、すじこなど)
- 牛乳、乳製品
このように、食事形態や嗜好、アレルギー食材の有無など、一人一人に合った食事の対応が必要なんです。
利用者の名前を覚えることから始めると、誰がどのような食事を食べているか少しづつ知ることができますよ。
基本的な調理工程
調理補助には、献立に合わせた調理工程があります。
そのため、作業をはじめる前に献立を確認しておかないと、何から始めていいのかわからなくなるんです。
また、食事形態ごとに始める手順も違います。
食事形態別 | 調理別工程(下処理) | 調理別工程(調理) |
---|---|---|
【常食】 【刻み食】 | 【野菜類】 ・食材のカット ・スチームorゆでる ・生食用は専用液で消毒、流水 ・冷却 【乾物類】 ・水に戻す ・食材のカット 【練り物類】 ・献立に合わせたカット ・当日使用するものは加熱、冷却 【肉類】 ・業者でカットされてくる ・下味をつける 【魚類】 ・冷凍品の解凍 ・下味をつける 【果物類】 ・専用の消毒液で消毒、流水 ※共通工程 ・検食50g取る | 【あえ物】 ・味付けして和える、味見 【煮物・炒め物】 ・食材を煮る・炒める ・味付け、味見 【焼き物】 ・肉、魚はオーブンで焼く(180℃10分) ・刻み食用はほぐすor刻む 【揚げ物】 ・フライヤーを温める ・個数確認して揚げる ・刻み食用は刻む ※共通工程 ・検食50g取る ・中心温度計測(10℃以下、85℃以上) |
【極刻み食】 【ミキサー食】 【ソフト食】 | ・各食材の下処理は同じ | ・常食、刻みから必要量を計る ・【極刻み食】専用機械で撹拌し、とろみ剤で固さ調整(細かい粒状) ・【ミキサー食】専用機械で撹拌(サラサラ状) ・【ソフト食】専用機械で撹拌し、とろみ剤で固さ調整(ムース状) ・盛り付け |
このように、食材の下処理だけでなく、食事形態別の調理もあるので、覚えることはとても多いです。
そのため、それぞれの作業をスタッフで分担して行うので、担当する作業を優先して覚えるようにしましょう。
一言コメント

食材の検食を50g取る理由
老人ホームでは、検食として調理前の食材を50g取り、2週間冷凍保存します。
理由は、万が一食中毒や品質の問題が発生した時に、その原因を特定するために証拠として残しておかなければいけないからです。
また、地域や施設によって、衛生管理に関する法律や規則が定められているため、検食の保存が義務付けられていることがあるんです。
スタッフ同士の情報共有
調理の現場では、作業手順や衛生管理などの変更に柔軟に対応しなくてはいけません。
そのため、作業で変更になったことや、利用者の状態を申し送りノートに記入して、スタッフ全員で共有することが大事になってきます。
情報共有すべきこと
- 調理に関する変更事項
- 衛生管理の変更事項
- 利用者の健康状態や食事変更事項
- 会議や委員会にかかわる事項
- 業者の納品に関わる事項
- 休みや勤務の変更
- 作業中の問題発生事項
このように、ノートに記入することで、スタッフ全員が同じ情報を共有することができるので、作業がスムーズに進みます。
最初のうちは、多くの情報を覚えるのが大変なので、作業しながらスタッフ同士で確認しあうことも必要になってきますよ。
老人ホームの調理補助の仕事を覚えるコツ
仕事を覚えるコツ
- メモを取る習慣をつける
- 写真を撮っていつでも見れるようにする
- 繰り返しやってみる
- 分からないところは具体的に聞く
1つずつ見ていきましょう。
メモを取る習慣をつける
調理補助は、細かい作業が多く、すべてを覚えるのに時間がかかります。
そのため、1回で理解することが難しいので、教わったことはメモを取るクセをつけないと、いつまでも覚えることができないですよ。
メモを取るべき内容
- 調理の手順
- 食材の管理方法
- 衛生管理
- 調理器具や設備の使い方
- 1日の作業流れ、役割分担
- 特別な配慮がある利用者(アレルギーなど)
- 1日の反省、改善点
このように、調理補助は多くのことを覚えなくてはいけません。
メモを取る習慣をつけることで、頭にも入りやすくなり、効率的に覚えることができますね。
写真を撮っていつでも見れるようにする
メモを取ること以外に効果的なのが、マニュアルなどを写真に撮っていつでも見れるようにすることです。
マニュアルなどを写真に撮っておくと家でも見返せるので、予習や復習をするのにも便利ですよ。
写真に取るべき内容
- 作業マニュアル
- 食数、食事形態一覧表
- 食事日誌の書き方
- 食材の量一覧表
- 栄養補助、経管栄養一覧表
このように、メモ以外にも写真に取っておくことで、自分自身で作業の再確認ができます。
あなたが覚えやすい方法を見つけて、日々の作業に役立ててくださいね。
繰り返しやってみる
調理補助の仕事は、見るだけでなく実践しないと覚えません。
そのため、実際に手を動かしてみないと、どのような手順で作業すればいいか、わからなくなってしまうんです。
繰り返しの実践で身につけられること
- 調理の手順
- 調理器具の使い方
- 食器の準備、洗浄
- 衛生管理
- 利用者の食事形態や食数の把握
- 特別な配慮が必要な利用者の把握
- 作業時間の配分
- 食材の在庫確認、発注
- 掃除の手順
このように、調理補助の仕事には多くの作業があるので、見てるだけで覚えることは難しいんです。
分からないことは周りのスタッフに聞きながら、繰り返し実践していくことで早く覚えられますよ。
分からないところは具体的に聞く
周りのスタッフに質問をする時は、具体的な内容で聞くようにしてくださいね。
抽象的な質問だと、スタッフもどう説明していいのか困ってしまうため、的確なアドバイスができません。
内容 | 良い例 | 悪い例 |
---|---|---|
調理 | ・煮物のじゃがいもを切りたいんですが、どう切ればいいか見本を見せてください ・あえ物の味付けに自信がないので、味見をしてアドバイスをお願いします。 | ・じゃがいもの切り方を教えてください ・あえ物はどんな味付けをすればいいですか |
盛り付け | ・付け合わせの大根おろしを盛り付けする時、どの位置にどのくらい盛り付ければいいですか | ・大根おろしはどこに盛り付けますか |
衛生面 | ・野菜の消毒の時間と流水の時間がまだ分からないので、もう一度教えていただけますか ・手袋を使う場面は、調理済みの食材を触る時と、盛り付け時で合っていますか | ・野菜は消毒するんですか ・手袋はどんな時に使うんですか |
発注 | ・砂糖は〇〇業者に20kg発注で大丈夫ですか | ・砂糖はどこに発注するんですか |
掃除 | ・厨房内の掃除機が終わったら、次はモップがけでしょうか | ・掃除は何からやればいいですか |
良い例と悪い例を比較した時、良い例の方が具体的な内容になっているので、相手も質問に答えやすいですよね。
このように、質問のしかたを変えるだけで、相手も今の状況にあったアドバイスをしやすくなるのでおすすめです。
老人ホームの調理補助が覚えられない体験談
現役調理師体験談
- 覚えるのに苦労したこと
- 覚えるためにやったこと
- 覚えるのにかかった期間
それでは見ていきましょう。
覚えるのに苦労したこと
私は、調理補助未経験でパートから始め、現在は正社員で調理師として働いています。
そのため、今では当たり前にできることも、最初は全く分からず、毎日不安との戦いでしたよ。
苦労したこと
- 利用者のいるお部屋と名前
- 1日の食事数と利用者一人一人の食事形態
- 食事形態ごとの配膳
- 食器の準備、洗浄のしかた
- 調理の工程と時間配分
- 食材別のカットのしかた
- 衛生上のルール
- 厨房設備の使い方
- 発注のしかた
- 掃除の手順
このように、覚えることが多すぎて、出勤1日目で続けていけるか不安になりました。
初めてのことや新しいことを覚えるのは誰でも大変です。
「なかなか覚えられない・・・」と落ち込まず、少しづつできることを増やしていけば大丈夫ですよ。
覚えるためにやったこと
調理補助の仕事は、細かい作業が多いので、私は先輩スタッフから説明を聞くだけでは覚えられませんでした。
なぜなら、覚えるべき情報量が多すぎて、頭で理解するのに時間がかかったからなんです。
そこで、私が仕事を覚えるためにやったことがいくつかあります。
覚えるためにやったこと
- 教わったことはその場ですぐメモを取る
- 分からないことはその場ですぐに聞く
- 家に帰ってその日の作業の振り返りと、次の日の予習をする
- メモを持ち歩き、いつでも見れるようにする
- とにかく教わったことを繰り返しやる
私はこれまで何回も新人さんの教育をしてきましたが、メモも取らずに覚えようとしていた人もいます。
ただそのような人は、メモを取ったり積極的に質問する人に比べて覚えるのが遅く、結果辞めてしまう人もいたんです。
早く仕事を覚えるためには、スタッフが教えてくれたことを素直に聞き、まずはその通り実践してみることですよ。
覚えるのにかかった期間
私が仕事を覚えられたのは、先輩スタッフの丁寧な指導のおかげなんです。
そのため、いつもテキパキと仕事をこなすスタッフに教えていただいたおかげで、長い時間をかけずに覚えられました。
仕事内容 | 覚えるまでの期間 |
---|---|
食材のカット・調理 | 2週間程度 |
盛り付け・配膳 | 2週間程度 |
極刻み食~ソフト食の加工作業 | 2週間程度 |
食器の準備・洗浄 | 1週間程度 |
衛生管理・掃除の手順 | 2週間程度 |
スムーズに覚えられた理由は、もちろん周りのスタッフの指導もありますが、私が家庭での調理の経験もあったからです。
覚えるスピードには個人差がありますが、決して焦らずコツコツ進めていきましょう。
老人ホームの調理補助が覚えられない時の解決策
覚えられない時の解決策
- 周りのスタッフのサポートを受ける
- 一度に覚えようとしない
- 覚えたことを家で復習する
- まずは半年続けてみる
- それでもダメなら辞める選択肢もある
それでは解説していきます。
周りのスタッフのサポートを受ける
調理補助の仕事を覚えるには、周りのスタッフのサポートが不可欠です。
なぜなら、経験豊富なスタッフからの指導やアドバイスを直接受けられるため、サポートがあるのとないのとでは覚える早さも違うんです。
- 経験者からの直接な指導が受けられる
- 作業中にその場でアドバイスばもらえる
- 全体の作業流れを教えてもらいやすい
- トラブルがあった時にすぐに相談できる
- 自信をもって作業できる
- 自己流になりやすく、自己判断で進めてしまう
- 間違った手順を繰り返し、ミスに気づきにくい
- 仕事内容を理解できないまま作業してしまう
- トラブルがあっても対処できない
- できない不安でストレスがたまる
このように、周りのスタッフがサポートしてくれることで、安心感も得られますよね。
覚えられないと自信をなくさず、自分から周りのスタッフにどんどん声をかけていきましょう。
一度に覚えようとしない
調理補助の仕事は、多くのことを覚えなくてはいけませんが、一度に覚えようとしないでくださいね。
そのため、何から優先して覚えればいいか混乱してしまい、仕事の効率が悪くなってしまいます。
まずは、簡単な作業から始めてみましょう。
簡単な作業
- 野菜や果物を洗う
- 野菜の皮むき
- 野菜のカット
- 食材の計量
- 調理された料理の盛り付け
- 食事の配膳
- 洗い物
- 調味料の整理整頓
- 作業スペースの掃除
このように、最初は単純な作業から始め、少しづつできることを増やしていくイメージです。
いづれも調理補助の基本的な作業になるので、まずは1つずつ覚えていきましょう。
覚えたことを家で復習する
仕事でメモしたことや、スタッフからアドバイスをもらったことは、家でもう一度復習するといいですよ。
調理補助の仕事は、細かい作業が多く、聞くだけでは記憶に残りにくいので、1日の振り返りとしてアウトプットすることが重要なんです。
アウトプットの方法
- マニュアルを見ながら、担当した作業を書き出す
- できたこと、できなかったこと書き出す
- できなかったことの反省点を書き出す
- もう一度1日の作業をシミュレーションする
- 疑問点があれば次回スタッフに聞けるように書き出しておく
このように、早く仕事を覚えるには、1日の流れを書き出してみることが大切です。
アウトプットの方法を参考にして、あなたに合った復習スタイルを見つけてみてくださいね。
それでもダメなら辞める選択肢もある
調理補助の仕事は、さまざまな食事形態があったりと、少し特殊な作業が多いです。
そのため、いつまでも覚えることができず、不安ばかりで辞めたいと考えることがあるでしょう。
辞めたいと思った時の選択肢
- 悩んでいることや覚えられないことを上司や同僚に相談してみる
- スキル向上のために調理や衛生管理の研修に参加してみる
- 仕事内容を見直し、覚えられない作業の一部を変更してもらう
- 興味のある職種などへの転職を考える
- 仕事から一定期間離れてみる
- 精神的負担が大きい場合は専門家に相談してみる
このように、仕事が覚えられず辞めたいと思った時、上司への相談や仕事内容の変更で解決することもあります。
それでもダメなら、調理補助を辞めて、他の職種に転職をするなどの選択肢も考えてみてくださいね。
よくある質問
どれくらいの期間で覚えられますか?
覚える期間は人によって違いますが、1か月あれば大体のことは覚えられます。
1~2か月は先輩スタッフが教育係としてそばにいてくれるので、分からないことはどんどん聞きましょう。
私は、未経験で半日のパートから始めましたが、正社員になると交代勤務が入ってくるので、覚えることがまた増えます。
教わる期間を無駄にしないためにも、先輩スタッフの行動を観察して、少しづつ自分のものにできるようにしましょう。
未経験でも覚えることができますか?
調理補助の仕事は、未経験でも覚えられます。
少し特殊な仕事ですが、単純作業の繰り返しなので、覚えてしまえば誰でもできますよ。
私は家庭での調理経験はありますが、老人ホームの調理は未経験だったので、最初は覚える自信がなかったです。
毎日1つでもできることが増えていけば自信にもなりますし、少しづつ1日の流れもわかってくるので、焦らず覚えていきましょう。
どうしても覚えられない時はどうすればいいですか
まずは、上司や周りのスタッフに相談しましょう。
いつまでも覚えられないと不安になったり、ストレスがたまり負のループに陥ります。
私がどうしても覚えられなかった時は、同じ作業をしているスタッフに聞きながら、ひたすらマネをしていましたよ。
それでも覚えられない時は、調理補助の仕事自体があなたに合っていない可能性があります。
他の職種に転職を考えるなどの選択肢も視野に入れてみてくださいね。
まとめ
調理補助の仕事を覚えるには、焦らずに1つずつできることを増やしていくことが大切です。
覚えられない理由
- ルールや細かい手順が多すぎる
- 職場の環境に慣れていない
- サポート体制の不足
- 集中力が続かない
- そもそも向いていない
このように、覚えられない理由はさまざまあり、人によってはそれがストレスやプレッシャーになることもありまよね。
そんな悩みがある人でも、仕事を覚えるコツや解決策を知っているだけで、着実にスキルアップをしていくことができます。
仕事を覚えるコツ
- メモを取る習慣をつける
- 写真を撮っていつでも見れるようにする
- 繰り返しやってみる
- 分からないところは具体的に聞く
覚えられない時の解決策
- 周りのスタッフのサポートを受ける
- 一度に覚えようとしない
- 覚えたことを家で復習する
- まずは半年続けてみる
- それでもダメなら辞める選択肢もある
最初は誰でも仕事を覚えられるか不安ですが、この記事を参考にして少しずつ成功体験を増やしていきましょう。