調理師の仕事は朝早い!早朝勤務をする現役調理師の1日の流れとリアルな実態

このようなお悩みありませんか?

  • 早起きに自信がなく、朝型生活ができるのか不安
  • 今はいいけど、年齢を重ねると続けるのが辛そう
  • 早く寝ないといけないので、家族や友人と生活サイクルが合わない

調理師の仕事は朝が早くて、「早起きが苦手だから無理・・・」と感じていませんか?

それに、今は頑張れても、年齢を重ねると体力的にも辛くなり、長く続けられない可能性も。

実際、朝4時に起きて5時台に家を出たり、場合によってはさらに早く出勤しなければいけないケースもあります。

しかし、早起きに自信のない人にとっては、「自分にできるのか?」という不安が付きまといますよね。

ただし、朝が早い分早く帰れるというメリットもあるので、日中の時間を自由に使いたい人にはおすすめできますよ。

この記事では、朝が早い調理師の仕事のメリット・デメリットや、働き続けるためのポイントを詳しく解説しています。

本文を読んで、朝が早い調理師の仕事の実態や、そもそもあなたに合った働き方なのかをじっくり考えてみてくださいね。

OIKU

【老人ホーム現役調理師】調理師歴14年の主婦。老人ホームに入社し、実務2年を経て調理師免許を取得。現在は副主任調理師として介護食の調理に携わる。失敗しない職場選びができるよう現役調理師がリアルな仕事の実態を発信中!

【結論】調理師は早朝勤務・シフトなので、生活リズムを崩したくない人はおすすめしない

調理師の多くは、朝5時台に出勤することもあり、毎日違うシフトで仕事をするので生活リズムを整えるのが難しいです。

病院や施設では、早番は5時台に出勤することが多く、早朝勤務が数日続くこともあるんですよ。

たとえば、老人ホームの例を見てみましょう。

老人ホームの早番

  • 4:00  起床
  • 5:30  出勤・朝食準備
  • 9:00  昼食準備
  • 12:00  昼休み    
  • 13:00  午後の作業
  • 14:30  退勤

このように、調理師は出勤時間が早いので、早朝勤務に自信がない人はストレスに感じるでしょう。

今の生活リズムを崩したくない人は、早朝勤務がない調理系の職種を選ぶことをおすすめします。

「調理師の仕事は朝早い」デメリット

デメリット

  • 睡眠時間の確保が難しい
  • 家族や友人と生活リズムが合わない
  • 冬の寒さや暗さで出勤がつらい

1つずつ見ていきましょう。

睡眠時間の確保が難しい

調理師は朝が早いため、十分な睡眠時間を確保するのが難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

たしかに、家族との時間や友人との予定があると、睡眠時間が短くなり早く寝ることが難しいこともありますよね。

たとえば、老人ホームの早番の帰宅後から翌日も早番のパターンを見てみましょう。

帰宅後から寝るまでの過ごし方

このように、早朝勤務は帰宅後の時間を有効活用はできますが、翌日も早朝勤務だと早く寝ることになります。

睡眠時間を確保するには、寝る時間を決めるなどの生活リズムを習慣化する必要がありますね。

家族や友人と生活リズムが合わない

朝が早い調理師は、家族や友人との生活リズムが合わせづらく、プライベートの時間を取りにくいと思っていませんか。

早朝勤務のため、早く寝ないといけないことが多く、家族とご飯を食べる時間や、友人との付き合いを断ることが増えたりしますよね。

具体的に、どのような場面で生活リズムが合わないのか例を見てみましょう。

早朝勤務で生活リズムが合わない例

  • せっかく土曜日の夜に飲み会があるけど、明日は早番だから参加できない
  • 夫や子供が帰ってくる頃には、寝る時間になるからゆっくり会話できない
  • 家族旅行でゆっくりしたいけど、翌日が早朝勤務だから、早く帰らなければいけない

このように、家族や友人との生活リズムのズレは、早朝勤務をするうえでストレスになります。

そんな生活にストレスを感じる人は、働き方を変えるのも選択の1つですよ。

冬の寒さや暗さで出勤がつらい

調理師の早朝勤務は、特に冬場になると暗くて寒い出勤が負担になり、続けることがつらく感じます。

冬は日が昇る前に出勤するため、雪が降っていたり道路が凍結しているリスクもあり、安全面でも不安に思うのではないでしょうか。

具体的に、冬場の早朝出勤は以下のような負担があります。

冬の早朝出勤の負担

  • 朝暗い中での早起き
  • 朝の寒さ
  • 積雪の量
  • 道路の凍結
  • 車の運転
  • 電車の遅延

特に、雪が降る地域では、朝の除雪をしてから出勤するという人もいますよね。

朝早く起きるだけでもつらい冬場は、寒さ・暗さ・安全面など多くのストレスがかかるため、服装や通勤手段の工夫が必要なんです。

ちなみに、老人ホームの調理補助のお仕事の実態は「老人ホームの調理補助はきつい6つの理由」で紹介しているので、合わせてチェックしてくださいね。

「調理師の仕事は朝早い」メリット

朝が早い調理師の仕事には、メリットもあります。

メリット

  • 午後の時間を有効活用できる
  • 通勤ラッシュを避けられる

午後の時間を有効活用できる

調理師は朝が早い分、午後の時間を自由に使えます。

多くの調理師の勤務は早朝から始まり、お昼過ぎには退勤できるため、午後は自分の時間として使えるんです。

たとえば、午後の時間をどう使えるのか例にあげてみますね。

午後の時間の使い方

  • 銀行や郵便局へ行って用事を済ませられる
  • 夕飯の買い物などがゆっくりできる
  • 疲れた体を昼寝などで休ませる
  • 夕飯の準備を余裕をもってできる
  • 趣味や副業に時間を使える

このように、早朝の出勤はつらいですが、早く帰れるので午後の時間を好きなことに使えることがメリットです。

通勤ラッシュを避けられる

朝が早い調理師の仕事は、通勤ラッシュを避けられるというメリットがあります。

通勤ラッシュの朝7時頃~9時頃は、満員電車だったり、車の渋滞に巻き込まれる可能性が高いため、それよりも早く出勤する調理師は、混雑する時間帯を避けて、スムーズに出勤できるんです。

たとえば、首都圏の鉄道における混雑状況は以下のようになっています。

首都圏の鉄道における混雑率

5時台に出勤する調理師は、混雑前に移動できるので、ストレスが減りますよね。

このように、調理師の早朝勤務は、通勤ストレスが少なく、余裕をもって出勤できるというメリットがありますよ。

朝が早い調理師の1日のスケジュール

ここでは、老人ホームで働く私の1日のスケジュールを解説します。

現役調理師の1日のスケジュール

  • 朝5時半出勤~朝食提供まで
  • 朝食提供後~昼食提供まで
  • 早番の退勤時間とその後の過ごし方

1つずつ見ていきましょう。

朝5時半出勤~朝食提供まで

私が働く老人ホームの出勤時間は5時半で、出勤直後から朝食準備が始まります。

老人ホームでは8時頃には朝食を提供するため、すぐに朝食準備に取りかからないと間に合わなくなるんです。

具体的に、出勤から朝食提供までの流れを表にしました。

時間帯作業内容
5:30〜5:45出勤・厨房の点検・献立確認
5:45〜6:30食材の準備・下処理・調理(おかず・汁物・ご飯)
6:30〜7:30盛り付け・配膳準備
7:30〜8:00朝食提供

実際の作業では、「野菜のカットをしながら、ゆで物をする」など複数の作業を同時進行で進めていきます。

この作業を朝は1人で行うため、慣れるまでは大変ですが、少しづつリズムをつかめるようになりますよ。

朝食提供後~昼食提供まで

朝食を提供し終わると、すぐに昼食の準備に取りかかります。

老人ホームでは、デイサービスなどの食事も準備するため、昼食の食事数が一番多くなり時間もかかるんです。

時間帯作業内容
8:30〜9:00早番朝食・調理器具の洗浄・片付け
9:00〜11:00昼食・夕食の下準備(野菜カット、加熱、味付けなど)
11:00〜11:45盛り付け、配膳準備
11:45〜12:15昼食提供・片付け
12:15~13:15昼休み
13:15~14:45食器の洗浄・片づけ

昼食では、食事数や品数が多くなりますし、夕食の食材の下処理などもあるため、作業量が多くなります。

早朝からの疲れが出てくる時間帯ですが、「もうすぐ退勤できる」と思うと、集中して仕事に取り組めます

早番の退勤時間とその後の過ごし方

早番の勤務は15時前には退勤できるため、その後はプライベートな時間として使えます。

老人ホームの調理師は、5時~15時の間で勤務時間が設定されていることが多いので、退勤後自由な時間が持てることが魅力だと感じる人もいるのではないでしょうか。

具体的に、退勤後の過ごし方を見てみましょう。

早朝勤務に慣れれば、午後の自由な時間が取れる働き方が合っている人もいるでしょう。

このような働き方を続けるには、毎日の健康管理と生活リズムの見直しがカギになりますよ。

【夜型の人向け】調理師で朝早くから働くためのポイント

ポイント

  • 寝る時間を決めて習慣化する
  • 前日の準備で朝の負担を減らす
  • 仕事の後に仮眠をとる(昼寝)
  • 家族や友人にスケジュールを共有する
  • 自分の生活スタイルに合った職場や働き方を選ぶ

1つずつ解説します。

寝る時間を決めて習慣化する

早朝勤務をする調理師は、寝る時間をどうやって確保しているのか気になるのではないでしょうか。

早起きしないといけないから、早く寝なきゃいけないのはわかってるけど、なかなか寝られないという人もいますよね。

そのような人は、寝る時間を固定して、習慣化するといいですよ。

たとえば、私のルーティーンはこのような感じです。

  • 19時30分 お風呂に入る
  • 20時30分 洗濯物を干す
  • 21時00分 翌日の準備(着替えなど)
  • 21時30分 就寝 

私も早起きは得意な方ではないので、つらいこともありますが、徐々に体が慣れてきます。

このように、寝る時間を固定し習慣化することで、必要な睡眠時間を確保することができますよ。

前日の準備で朝の負担を減らす

体力の余裕があるうちに、前日にできる準備を済ませておくと、朝の動きが楽になりますよ。

朝に準備しようとすると、さらに早く起きなければいけないので、仕事に行く前に疲れてしまいますよね。

前日に準備できることを具体的に説明します。

前日にできる準備

  • 朝食の下ごしらえ
  • 家族のお弁当準備
  • 翌日の着替えや持ち物
  • 家族との情報共有(勤務時間・迎えの時間など)

早朝からバタバタしなくていいので、出勤するまでに疲れることもありません。

このように、前日にできる準備をすることで、朝の負担が減り、気持ちにも余裕ができますよ。

仕事の後に仮眠をとる(昼寝)

調理師の仕事は、立ち仕事が多く、体力的にもきつい仕事なんです。

そのため、仕事で体力を使い果たしてしまい、家に帰るとクタクタで家事をする気も起きないことも良くあります。

実際、私も帰宅後には体力回復のために、少しだけ昼寝をするようにしていますよ。

ただし、寝すぎるとだるさが残ったり、夜眠れなくなってしまうので注意が必要です。

昼寝のデメリット昼寝のメリット
・夜の睡眠に悪影響が出る
・だるいことがある
・体内時計が乱れる
・かえって疲れることもある
・睡眠不足を補える
・だるさを防ぐ
・集中力低下を防ぐ
・ストレス軽減に役立つ
・夜の睡眠の質も上がる

このように、少しの時間でも昼寝をすると、疲労感が軽減されたり、その後の家事に集中できたりするのでおすすめですよ。

家族や友人にスケジュールを共有する

早朝勤務をする調理師は、早寝早起きをしなければいけません。

そのため、夜の家族との時間や、友人との予定が立てづらいので、続けていけるか不安になりますよね。

その不安を解消するには、家族や友人にスケジュールの共有をしましょう。

家族・友人へのスケジュール共有方法

  • カレンダーアプリ(Googleカレンダーなど)を共有する
  • 冷蔵庫や玄関にスケジュール表を貼る
  • LINEや家族グループで「今週の予定」を共有する
  • 口頭で伝えることを習慣化する
  • 共有アプリを使って一緒に管理する

今はスマホでスケジュールを共有できるアプリがたくさんあるので便利ですよね。

このように、まざまな方法で家族や友人とスケジュールを共有すれば、友人との予定を入れたり、家族との時間を確保できますよ。

自分の生活スタイルに合った職場や働き方を選ぶ

早起きが苦手で、早朝勤務に自信がない人は、今の職場や働き方を見直すことも必要です。

職場によって出勤時間が違うこともあるので、自分の生活スタイルに合った働き方をすることが、長く続けることにつながりますよ。

たとえば、今の職場より1時間遅く出勤できれば、気持ちにも余裕ができますよね。

働き方・職場例出勤時間の目安主な仕事内容雇用形態
保育園・幼稚園の給食室7:30〜8:00頃子ども用の給食調理正社員・パート
企業の社員食堂7:00〜8:00頃定食・ランチの仕込み正社員・契約社員
病院の調理補助5:30〜6:00頃病院食の調理正社員・パート
カフェやベーカリー6:30〜7:00頃軽食・パンの製造販売パート・アルバイト
夕方勤務の飲食店14:00〜15:00頃ディナーの仕込み・調理正社員・契約社員
調理師の働き方・職場比較表(朝がつらい人向け)

選び方のポイントとしては、「どうして朝がつらいのか?」を明確にすることです。

雇用形態も働き方に直結するので、時間に融通が利く働き方を検討することも大事ですね。

このように、早朝勤務がつらいと感じている人は、朝に余裕が持てる職場へ転職・異動を考えるのも1つの選択肢ですよ。

「調理師は朝が早い」と感じる体験談・口コミ

調理師の体験談・口コミ

  • 朝4時起きのリアルな1日
  • 早朝出勤前日の過ごし方
  • 体験談:辞めたくなる時がある
  • 「調理師は朝が早い」口コミ

朝4時起きのリアルな1日

老人ホームの調理師は、朝4時には起きて出勤準備をします。

老人ホームでは、朝7時半~8時の間に朝食を提供するので、間に合うように準備するためには、5時台には出勤しなければいけません。

実際に私のスケジュールを見てみましょう。

  • 4:00 起床・身支度
  • 5:20 出勤
  • 5:45 朝食準備・調理スタート
  • 8:45 片づけ・昼食準備
  • 13:15 午後の片づけ
  • 14:45 業務終了・退勤
  • 15:00 帰宅・自由時間(昼寝など)
  • 21:30 就寝(翌朝に備える)

帰宅してからの時間は、仕事の疲労で少し横になることが多いです。

夕方には、夕食の準備や子供の迎えなどがあり、寝るまでの時間は意外とバタバタしますね。

このように、早朝出勤は早寝早起きが必須なので、自分に合った生活リズムを見つけることが重要なんです。

早朝出勤前日の過ごし方

翌朝のスムーズな出勤は、前日の過ごし方で決まります。

そのため、食事や入浴のタイミング、家族との時間など、夕方以降の過ごし方を工夫しなければいけません。

実際に、私の早朝出勤前日の過ごし方を例にあげますね。

  • 16:30 夕食・家族のお弁当準備
  • 18:00 夕食・子供お迎え
  • 19:00 入浴・洗濯
  • 20:30 洗濯を干す・翌日の準備
  • 21:30 就寝

実際、寝るまでの時間はやることが多く、ゆっくりする時間は少ないのが現実。

このように、早朝出勤は前日の時間の使い方がカギになってくるため、習慣化することで生活のリズムも整ってきますよ。

体験談:辞めたくなる時がある

調理師として早朝からの勤務をしていると、辞めたくなる時があるのも事実です。

特に、冬場の早朝勤務は、暗くて寒い中出勤するのがつらく、体力的にも精神的にも負担を感じるんです。

実際に私が感じたことを以下にまとめました。

早朝勤務で「辞めたい」と感じたこと

  • 冬場に朝早く起きるのがつらい
  • 絶対に寝坊できないプレッシャー
  • 誰よりも先に寝ないといけない
  • 起きられるか不安で寝つけない
  • ゆっくりお出かけできない

このように、早朝勤務は体力的・精神的にもストレスを感じやすいんです。

体調不良やメンタル不調になる前に、働き方を変えたり、転職をすることも選択肢の1つですよ。

老人ホームの調理補助のお仕事の実態は「老人ホームの調理補助はきつい6つの理由」で紹介しているので、合わせてチェックしてみてくださいね。

「調理師は朝が早い」口コミ

うちの母親も千葉市の給食センターで調理師してた。朝は早いけど16時上がりで夕飯の準備には支障なし。アフター5じゃないけど、仕事上がったあとにいろいろできる時間が確保できていい仕事だと思う。

出典:X

調理師で居続ける事! 好きでやってたけど飲食業界は辛いわ朝早い夜遅い、そのくせ技術は要る 最大の理由は低賃金(雇われに限る) それなりの店でそれなりの給料貰いたかったら相当な努力と運が必要だし、辞めてよかったと思ってる

出典:X

一言コメント

OIKU
OIKU

早朝勤務の前日が遅番の時の過ごし方

老人ホームの調理師を例にすると、遅番業務は多くが19時前後です。

翌日が早朝勤務だった場合、帰宅した19時以降に夕食や入浴、残っている家事などをします。

気が付くとあっという間に就寝時間になっていることも・・・

遅番出勤前の時間は、夕食の仕込みをしたり、翌日の家族のお弁当準備をしておくなどの有効活用で、帰宅後にバタバタしなくていい生活リズムを見つけることも重要になってきます。

そもそも調理師は朝が早い3つの理由

調理師が朝早い理由

  • 朝食の提供時間が早い
  • 仕込みに時間がかかる
  • 衛生管理・安全確認に時間が必要

調理師の仕事が朝早い理由は、職場によって異なりますが、共通する理由もあります。

それでは、解説していきます。

朝食の提供時間が早い

調理師が早朝に出勤するのは、朝食の提供時間が非常に早いためです。

病院や老人ホームなどの福祉施設では、朝食を8時前後に提供するので、調理師はその2~3時間前には出勤する必要があります。

たとえば、朝8時前後に朝食を提供する老人ホームの調理師のスケジュールを見てみましょう。

時間帯業務内容
5:30出勤・厨房の衛生チェック
5:45朝食の仕込み開始(ご飯、汁物、主菜など)
6:30盛り付け・配膳準備
7:50朝食提供

このように、朝食は提供時間から逆算して調理を始めるため、出勤時間が自然と早くなります。

早朝勤務は大変ですが、午後に退勤できるメリットもあるため、生活リズムに合えば働きやすい環境ですね。

仕込みに時間がかかる

調理師が朝早く出勤するのは、献立の仕込みに多くの時間がかかるからです。

そのため、大量調理をする病院や施設では、調理そのものよりも調理前の作業に時間を取られます。

老人ホームの1日の仕込み作業は以下の通りです。

食材仕込み作業内容
にんじん・大根皮むき・カット・下茹で
じゃがいも皮むき・カット・水さらし
ほうれんそう・小松菜カット・下茹で
肉類下味処理
骨抜き・冷蔵解凍・下味処理
ご飯洗米・水加減・炊飯準備

このように、朝食の準備と並行して、昼食や夕食の仕込み作業も進めていかなければいけないんです。

調理前の仕込みは必要不可欠なため、調理師の朝早い出勤は避けられないのが現実ですね。

衛生管理・安全確認に時間が必要

調理現場において、食中毒対策や異物混入は絶対に避けなければいけません。

そのため、調理を始める前には、必ず手指の消毒・洗浄、衣服についているホコリなどの確認、調理器具の洗浄の確認などが必要です。

たとえば、老人ホームでの朝の衛生・安全確認作業の例を見てみましょう。

作業内容所要時間詳細
厨房の温度・湿度チェック約5分雑菌が繁殖しやすい環境を防止
衣服のホコリ等の確認約5分異物混入を防止
調理器具の洗浄確認約5分清潔な器具での調理
手洗い・手指消毒約5分手指の清潔保持

安心・安全な食事を提供するために、衛生管理・安全確認をすることは、調理師の重要な仕事の1つです。

このように、調理前の入念な確認作業に時間がかかることが、調理師の仕事が朝早い理由になります。

一言コメント

OIKU
OIKU

ご利用者の食事の安全確認も怠らない

老人ホームでは、一人一人の健康状態に合わせた食事提供が求められます。

たとえば、サバなどの青魚アレルギーの方や、薬との兼ね合いで食べてはいけない食材がある方などには、代替えを出すようにしています。

厨房内の衛生管理・安全確認はもちろんですが、ご利用者の安全な食事にも配慮しなければいけなく、細心の注意を払う必要があるんです。

よくある質問

早朝勤務は月に何回くらいありますか?

早朝勤務の回数は、勤務先やシフト体制・人員体制にもよりますね。

たとえば、老人ホームだと月に5~10回程度早番があり、早番以外に遅番・日勤といった勤務も混ざります。

また、ホテルやレストランの朝食担当だと、ほぼ毎日早朝出勤の可能性があります。

早朝出勤が少ない職種は、保育園や幼稚園、給食センターなどですね。

調理の現場で働きたいと思っている人は、自分の生活リズムに合うか考えて決めることが大事ですよ。

朝早いのが苦手な人におすすめの調理関係の仕事はありますか?

朝早いのが苦手な人でも働きやすい調理関係の仕事はありますよ。

たとえば、居酒屋などの夜営業の飲食店、日中のシフトがメインの給食センター、スーパーの総菜部門の調理補助やパートなどがあります。

ポイントは、仕込みや提供が日中〜夕方以降に集中している職場を選ぶことですね。

まとめ

朝が早い調理師の仕事は、生活リズムの調整や働き方の工夫次第で、体力的・精神的な負担が減らせますよ。

大事なのは、無理をせずに自分の生活に合った働き方のスタイルを見つけることです

早朝勤務がつらいと感じている人や、これからチャレンジしてみようと思っている人は、この記事を参考に今後の働き方を考えてみてくださいね。

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